海外メディアによれば、1988年12月にパンナム機が爆破され、270人が死亡した事件で服役しているリビア人メグラヒ受刑者が釈放され、リビアに帰国する可能性があるようです。
この事件は、1988年12月21日、スコットランド上空で、パンナム103便が爆発し、乗員乗客、現場住民など270人が死亡したもので、当時、アメリカに対する航空機テロとして最悪のケースとなりました。
事件は、約10年を経て、リビアの首都トリポリで、容疑者が引渡されました。
メグラヒ容疑者は、リビアの情報機関に所属していました。
リビアは、遺族に対する総額27億ドルの補償金支払いを約束し、リビア政府の直接責任を認めています。
メグラヒ受刑者は、当初より、自らの関与を否定し、控訴しましたが、棄却され、2001年より終身刑として服役し、現在に至っています。
最近、司法関係者の中には、当時の内容を再検討すると無罪判決の可能性があるとの見方が出されています。
海外メディアによれば、メグラヒ受刑者は、回復の見込みの無い癌(末期の前立腺癌)と診断されているようです。
残り少ない余命を、人道的見地から、リビアに帰国して過ごすため、釈放する可能性があるようです。
リビアは、最近、米国との関係改善の動きにあり、無罪判決の可能性を指摘する司法関係者の見方などから、メグラヒ受刑者が釈放される可能性は少なくないようです。
人道的見地は理解できるものの、メグラヒ受刑者は服役して約8年、死亡した270人で計算すると、1人の死亡あたりの服役期間は1.54週(約11日)となり、犯行の非人道さからすると、やりきれない思いも感じます。
今後の推移が見守られるところかと思います。