最近、パキスタンの洪水被害が広がっています。
パキスタンは、経済基盤が弱く、2008年のリーマンショック後に深刻な経済危機に陥り、IMFによる融資を受けましたが、外貨準備高を回復し、危機的水準を脱したとみられていました。
しかし、今回の洪水によって、経済は大きな打撃を受け、従来から懸念されている貧困層の拡大や社会開発分野への中長期的な悪影響が強く懸念されるところです。
個人的には、洪水からの被害を受けた人々の生活の回復を心より願うものです。
ここで、気がかりなのは、パキスタンの洪水被害が広がる中、パキスタンのザルダリ大統領は、英仏などの外遊先から戻らず、批判を浴び、最近になってはじめて大統領自身が洪水の被災地を訪れたということです。
風が吹けば桶屋が・・・式の話にて、確かな根拠のない想像ですが、仮に、パキスタンの内政が不安定になれば、アフガニスタンとの国境地帯での反政府武装勢力の動きの活発化に波及する可能性があるのではないかと想像します。
今後の推移を見守りたいと思います。