8月15日からロシアは、当面、小麦などの穀物の輸出を禁止しています。
ロシアは世界第3位の小麦輸出国です。
今回の輸出禁止措置は、猛暑による干ばつで、小麦などの穀物の生産高が3分の1程度落ち込む見通しにあり、国内の需要を優先させるためです。
既に、モスクワのパン屋では、昨年に比べ約20%値上がりした店も出始めているようです。
8月12日(現地時間)、米国の農務省は、ロシアの干ばつなどの影響から、2010/2011年度の世界の小麦生産高見通しを2.3%引き下げました。
小麦を含む農作物先物価格が上昇していますが、米国の農務省は、2008年のような小麦価格の記録的な急騰を繰り返すことには否定的な見方を示しているようです。
今後の推移を見守りたいと思います。