9月30日(現地時間)、アイルランド中央銀行は、2009年に国有化によって救済したアングロ・アイリッシュ銀行に関する政府負担額は、最悪で340億ユーロを必要とすると公表しました。
アングロ・アイリッシュ銀行は、かつてはアイルランドのGDPの32%を占めていました。
また、アイルランド中央銀行は、アライド・アイリッシュ銀行は、今年末までに30億ユーロの資本増強が必要としました。
アライド・アイリッシュ銀行は、アイルランド最大クラスの支店網を有しています。
アイルランド政府は、住宅金融のアイリッシュ・ネーションワイド銀行に対する支援額は27億ユーロから54億ユーロに引き上げる方針を明らかにしています。
今後、アイルランドは、同国の金融安定化のため、財政支出が必要となります。
一方で、ユーロ加盟国として、2014年までに財政赤字の対GDP比率を3%以下に抑えることが求められています。
アイルランドは、財源確保に取り組むこととなります。
10月1日(現地時間)、IMF(国際通貨基金)のストロスカーン専務理事は、アイルランドはユーロ圏諸国からの支援を必要としないとコメントしました。
今後の推移を見守りたいと思います。