10月25日(現地時間)、公表された米国の9月の中古住宅販売戸数(年率換算)は453万戸、前月比プラス10.0%となりました。
事前の大方の市場予想を上回る水準だったと言えます。
米国の住宅市場は、冬季は販売の多いシーズンではなく、そのため、相対的に差し押さえの割合が増加していくとみられることから、このまま中古住宅販売戸数が増加を続ける可能性は低いのかも知れません。
今回、前月比では予想を上回るプラス幅でしたが、前年比ではマイナス19.1%でした。
絶対水準では依然として低い水準にあり、今回の結果が住宅市場全体の回復を示したとまでは言えませんが、少なくとも、米国の住宅取得に関する税制優遇措置終了後の落ち込みが終息しつつあることを示したという意味では好ましいと考えます。
今後の推移を見守りたいと思います。