2010年4月7日水曜日

オーストラリアの利上げ、米国FOMC議事録公表

4月6日(現地時間)、オーストラリアの中央銀行(RBA)は、政策金利(オフィシャルキャッシュレート)の0.25%引き上げを決定しました(引き上げ後の政策金利4.25%)。


今回の利上げは、事前の市場予想通りの結果と言えます。


今回、RBAは、今後1年の成長率がトレンドに近く、インフレ率もターゲットに近くなると予想し、政策金利を通常の金利水準に近づけることが適切と判断した旨の表明しました。


市場では、RBAの考えている通常の金利水準に比べ、引き上げ後の金利水準はまだ低く、追加的な利上げがあると予想しています。


4月6日(現地時間)、公表された米国のFOMC(連邦公開市場委員会)議事録によれば、個人消費の先行きについて、高い失業率や労働市場環境や住宅価格の下落による逆資産効果などによって抑制される可能性が高いという見方にあり、早期の利上げに慎重なことが明らかになりました。


金融政策の出口に近づくオーストラリア、出口はまだ遠い米国と言えます。


今後の各国経済、為替などの行方が気になるところです。