最近、名古屋に行く機会があり、JR名古屋駅に置かれていたパンフレットで、今年が名古屋開府400年祭の年にあたることを初めて知りました。
パンフレットから引用しますと、”名古屋のまちづくりは、1610年(慶長15年)の名古屋城築城と清須からの町ぐるみの移転(いわゆる清須越)に始まります。清須は土地が低く木曽川の氾濫や水攻めの恐れがあったため、敵を防ぎ味方を守るにふさわしい地ではなく、多くの兵の駐屯にも適していませんでした。そこで1600年(慶長5年)の関ケ原の戦いに勝利し、天下統一の構想を着々と進めていた徳川家康は、尾張平野の要衝にあり、陸海の連絡の利便性も良いことから、名古屋城の築城と清須からの遷府を正式に決定したとされています。”とのことです。
パンフレットを見ると、今年は毎月催事が行われ、各種予定がびっしり書かれていました。
自分は、仕事時間の合間に、名古屋城の天守閣2階で開催されていた、開府400年記念 名古屋城特別展「狩野派と名古屋城四〇〇年」を鑑賞しました。丁度、天気もよく、桜の花も咲く名古屋城を堪能しました。
先日、東海地方出身で東京在住の方に、「今年は名古屋開府400年祭ですね」と話しを向けたところ、「知らない」との答えにて、東海地方以外での周知は必ずしも十分ではないようです。
確かに、大金をかけた大々的なTVCFはなじまないとは思いますが、100年に一度のイベントで、名古屋の街中で年間を通じてイベントがあるのに、仮に、PR不足で東海地方以外からの集客が十分でないとすれば少しもったいない感じもします。
マクロ指標はともかく、実感としての経済に元気がないところ、ハコモノではなく、町の歴史や各種イベントで活性化するとすれば、素敵なことだと思います。
今年は、瀬戸内海で、直島、小豆島など7つの島々と高松を舞台に、現代アートの祭典、「瀬戸内国際芸術祭」が開催するとか。
日本の色々な地域が個性を活かした取り組みが人々の心を動かし、経済が社会がより活性化していくことを期待しつつ、今後の推移を見守りたいと思います。