4月11日(現地時間)、ポーランドの政府専用機が墜落し、カチンスキ大統領ら多数の政府要人が死亡しました。
ポーランドは、カチンの森(※)事件をめぐり、ロシアとの歴史的和解に向けた動きにあるところでした。
※第2次大戦中にポーランド軍将校ら2万人以上が旧ソ連秘密警察に虐殺されたとされる事件。
今回、政府専用機には、大統領だけでなく、中央銀行総裁も乗っていました。
市場で、東欧諸国は、経済が予想より悪化するとの見方が強いところ、先月29日、ハンガリーとルーマニアの中央銀行は政策金利の引下げを決定しました。
ポーランドはEU加盟国のなかで2009年に唯一プラス成長を達成した国ですが、国内物価上昇率は依然として弱いと言われています。
こうした難しい金融政策の舵取りの局面で、中央銀行総裁が死亡したことは気になるところです。
今回のポーランドの政府専用機が墜落を悼みつつ、今後の推移を見守りたいと思います。