最近、外部から見る限り、相反する評価が成り立ちうると思うことがあります。
例えば、ユーロの経済の先行きに関する見方です。
基本的に、ユーロ圏はギリシャなどの財政問題が経済の抑制要因として存在することは衆目の一致するところです。
最近のユーロ圏PMI、独ZEW景気期待指数などの先行指標は市場予想を上回る水準に上昇(=改善)しました。
一つの見方としては、先行きのユーロ圏経済はギリシャ財政問題を考慮してもそれも上回る回復に向かうことを示唆しているというものです。
もう一つの見方は、こうした指数はギリシャ財政問題を数カ月単位のリスクとしては評価しておらず、長い目でみた先行きのユーロ圏経済は不確実性が高まっているという見方です。
今後の推移を見守りたいと思います。