4月23日(現地時間)、ギリシャのパパンドレウ首相は、EUとIMF(国際通貨基金)に支援を要請しました。
支援を要請した金額は、450億ユーロ規模であり、支援が実行されれば、当面の必要資金として、5月19日に償還を迎えるギリシャ国債85億ユーロの資金は手当てされることになります。
ただ、ギリシャの負債は3000億ユーロ近くに上り、当面の危機は今回の支援で回避できたとしても、長い目でみたギリシャの危機は解決していないと考えます。
ユーロ通貨圏のギリシャの財政危機は、通貨としてのユーロだけでなく、ユーロという仕組みそのものを再構築していく可能性があり、ユーロがどのようにこの問題を乗り越えていくのかが注目されます。
今回の支援決定後のユーロのPMI、ドイツのZEW景気期待指数などがどのように推移していくのか見守るとともに、今後の推移を見守りたいと思います。