8月25日(現地時間)、米国のオバマ大統領は、FRBの議長として、バーナンキ議長を再指名しました。
これで、バーナンキ議長は、2期目となります。
事前の市場の大方の見方は、バーナンキ議長は、金融危機と景気後退への対応の実績などから、再選される可能性が高いものの、証券大手ベアー・スターンズを救済したものの、リーマン・ブラザーズの破綻を許し、市場から強い批判を受けると、保険大手AIGは一転して救済するなど、一貫性を欠いた対応は議会で槍玉に挙がりました。
このため、バーナンキ議長に代わる候補として、サマーズ米国家経済会議委員長やサンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁らの名前が挙がっていました。
再指名に際し、オバマ大統領は、新たな大恐慌の回避と円滑な景気回復に貢献したと評価しました。
市場では、今回の再指名を好意的に受けとめたようです。
今後、議会の承認を経て、2014年までのFRBの金融政策は、バーナンキ議長が担うことになります。
今後の推移が見守られるところかと思います。