2009年8月12日水曜日

金融政策決定会合後の白川総裁の記者会見

8月11日、日本銀行の金融政策決定会合が開かれ、白川総裁は、記者会見を行いました。


白川総裁のコメントは、


1.現状、景気は下げ止まっている
2.景気の先行きは、最終需要の動向によるが、最終需要の強さには、まだ確信が持てる状況ではない
3.デフレスパイラルのリスクがあるとはみていない
4.金融環境は、社債の発行環境や企業の資金繰りなど、改善の動きが続いている


というものでした。


個人的には、需給ギャップは依然大きく、短期的な大幅な改善が難しいと考えられることから、デフレ圧力は強いと思います。


しかし、今回の白川総裁のコメントからすると、デフレ圧力緩和のための金融政策には慎重なようです。


記者会見では、記者より、民主党のマニフェスト説明会で日銀と政府の政策アコードに関する質問が出ましたが、白川総裁はコメントを差し控えました。


衆院選挙後の政治体制も含め、日銀の今後の対応の行方が見守られるところかと思います。