先日(8月6日)、米国のクリントン国務長官は、アフリカのナイロビを訪問し、ソマリア暫定政府のアフメド大統領と会談しました。
クリントン国務長官は、政情不安にあるソマリアに対し、米国の支援を継続することを表明しました。
ソマリアは、現在、政府軍と全土でのイスラム法導入を図るイスラム強硬派、反政府勢力との戦闘が激化しており、エリトリアから反政府勢力に武器が供給されているとみられています。
米国のクリントン国務長官は、エリトリアからの武器供給を批判し、ソマリアをエリトリアとエチオピアとの争いに引き込むなと表明しました。
※エリトリアとエチオピアとは、国境問題を抱え、両国軍が対峙しています。
世界にとって、アフリカの政情安定は重要な課題と考えられるところ、今後の推移が見守られるところかと思います。
なお、日本にとってより地理的に近い北朝鮮は気になる存在ですが、過日、クリントン元大統領が、北朝鮮を訪問し、米国人記者を連れ帰るという動きがありました。
北朝鮮は、国内に向けこれを大きく取り上げました。
ただ、海外メディアによれば、北朝鮮の国内向けニュースでは、トップニュースは、ビスケット工場の経営改善のニュースで、クリントン元大統領の件はこれに続くものであったとのことです。
これらは、世界が抱える政治的な問題のごく一部であり、短期的に全面的な解決が難しい問題が多いかと思いますが、解決に向け、少なくとも意見を交わし、問題意識を共有していくことが重要かと思います。
今後の推移を見守りたいと思います。