イスラエルの東エルサレムからパレスチナ人家族を強制退去させるという出来事がありました。
TV放送を見ると、多数のイスラエル警察官(機動隊?)が、入植していたパレスチナ人家族を退去させ、新たに、不動産の権利書を持つユダヤ人を入植させていました。
不動産の権利書を持つと言っても、100年前のものであったりして、国際的な理解を得られるものではないようです。
最近、イスラエル現地紙によれば、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植者数は、今年前半で2.3%増え、30万人を突破したとのことです。
中東和平を目指す米国は、イスラエルによる入植活動の完全凍結を要求しています。
イスラエルは既に進行中の一部計画を除き、入植活動を一時中止する妥協案を提示しています。
先日(7月31日、現地時間)、サウジアラビアは、東エルサレムを含むアラブ領土の支配地から完全撤退すればアラブ諸国とイスラエルとの関係は改善されると米国のクリントン国務長官に伝えています。
こうした動きは、中東和平の難しさを表していると思います。
それでも、将来の中東和平の実現を期待しつつ、今後の推移を見守りたいと思います。