トルコは、イスラエルに対し、5月のガザに向けた支援船を拿捕したことについて謝罪しない限り、国交を断絶する考えを表明しました。
イスラエルはこれを拒絶しました。
両国は高官レベルの話し合いを行いましたが、両国ともに譲歩する兆しはないようです。
7月6日(現地時間)、イスラエルのネタニヤフ首相は訪米し、オバマ米大統領との会談を行う予定です。イスラエルは訪米に先立ち、ガザ地区への物資搬入のルール見直しを公表しましたが、大きなルール変更はなかったようです。
これらの動きをみる限り、トルコとイスラエルの関係が短期的に大きく改善する可能性は低いように見えます。
トルコは、米国が最も親しいイスラム圏の国であり、トルコとイスラエルの関係悪化は、長い目で見て中東和平を遠のかせる要因の一つになるように思えます。
今後の推移を見守りたいと思います。