2010年6月23日水曜日

ユーロ圏の6月の消費者信頼感指数

6月22日(現地時間)、公表されたユーロ圏の6月の消費者信頼感指数(速報値)はマイナス17.3、前月差プラス0.5ポイントとなりました。


前月差プラスになったものの、前々月の水準(マイナス15)は大幅に下回っています。


このことから、依然としてユーロ圏の消費者のセンチメントは前月からそれほど回復していないように見えます。


消費者のセンチメントは、ギリシャの財政問題などソブリンリスクに対する懸念に関連したものと推定します。


個人的には、ギリシャの財政問題は、中長期的には解決は困難であり、ギリシャのユーロ通貨からの脱退など処方箋は考えられるものの、今のところ、多くの利害を調整しうる現実的な解決が期待できる処方箋は十分議論が進んでいないと考えます。


そうすると、ユーロの消費者のセンチメントは、その時々のイベントによってブレはあるものの、ギリシャの財政問題は当分の間、影響を及ぼし、悪化傾向を辿る可能性があると予想します。


今後の推移を見守りたいと思います。