6月21日、公表された日本の5月の全国百貨店売上高(店舗数調整後)は4912億円、前年比マイナス2.1%となりました。
これで前年比マイナスは27カ月連続となりました。
日本百貨店協会は、「5月は、ゴールデンウィークの期間中好天に恵まれたことや、企業業績の回復など景気持ち直しの傾向が続いたことなどから、消費マインドが改善し、初夏物衣料を中心とした季節商材や宝飾品・輸入雑貨などの高額品が好調に推移したが、中旬以降は一転して低温多雨の影響から季節需要が伸び悩み、最終的には前年実績を若干割り込む結果となった」とコメントしました。
地区別のデータを見ると、主要10都市が前年比マイナス1.1%、それ以外の地区が同マイナス4.0%と、都市部と地方部という地域の違いも大きな要因になっているようです。
10都市の内、横浜は2ヵ月ぶり、神戸は5ヵ月ぶり、京都は21ヵ月ぶりのプラスになりました。
現金給与総額が回復に向かう兆しを示す中、依然水面下ながら、百貨店は前年比マイナス幅を縮小してきていますが、売上高を回復していけるのかどうか、今後の推移が見守られるところかと思います。