2010年6月5日土曜日

米国の5月の雇用統計

6月4日(現地時間)、公表された米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門雇用者数は前月比プラス43万1千人、民間部門の雇用は同プラス4万1千人となりました。


今回、事前の大方の市場予想では、大幅なプラスを予想していたところ、プラス幅は市場予想を大きく下回ったと言えます。


今年は米国の国勢調査の実施の年にあたり、非農業部門雇用者数の増加は織り込まれており(政府部門の雇用は、国勢調査実施に伴う雇用で39万人のプラスでした)、景気の先行きをうらなう上では、民間雇用への注目が高まっていました。


市場では期待ほどに雇用改善のスピードは速くないとの見方が広がっています。


個人的には、年初来の新規失業保険申請件数の推移からすると、雇用環境改善のスピードは緩やかであることを示しているように見え、自らの勉強不足からそう感じるのだと思いますが、市場の雇用改善に対する高い期待のほうが不思議な気がします。


今後の推移を見守りたいと思います。