6月11日(現地時間)、公表された中国の5月の鉱工業生産は、前年比プラス16.5%となりました。
前月のプラス17.8%よりプラス幅は縮小したとして市場では景気鈍化は市場予想以上とする見方が出されています。
一方、同時に公表された中国の5月の消費者物価指数は前年比プラス3.1%となりました。
市場では、大幅ではないが予想以上に上昇したとの見方が出されています。
予想以上の景気鈍化に着目すれば、金融政策は利上げを先に延ばすなど引き締めは行わないと考えるのが自然と思いますが、予想以上の物価上昇に着目すれば、インフレを抑制するために利上げを考えるのが自然と思います。
こうしたことから、市場では中国の金融政策に対する見方が分かれているようです。
個人的には、中国では設備過剰の状況が続いているとみられます。
今後の推移を見守りたいと思います。