6月14日(現地時間)、公表されたユーロ圏の4月の鉱工業生産は前年比プラス9.5%となりました。
3月は前年比プラス6.9%で、ユーロ圏の景気回復は加速しているように見えます。
同日、格付会社のムーディーズは、ギリシャの国債の格付けを4ノッチ引き下げ、Ba1としました。
Ba1は、「投機的要素をもち、相当の信用リスクがあると判断される債務に対する格付け」です。
Baa以上が投資適格であり、これを下回ったということは、今後、ギリシャ国債を買う投資家は従来に比べ極めて少なくなると予想されます。
実態経済面でユーロ圏は景気回復を加速しており、ヨーロッパの主要株式指標であるFTSE100、DAX、CAC40は、6月14日(現地時間)、何れも前日比プラスとなりました。
一方、ギリシャの財政問題に対する懸念は強まっています。
今後、ユーロは、ギリシャをユーロ圏から離脱させるといった厳しい決断が迫られるのではないかとの見方も出されています。
今後の推移を見守りたいと思います。