11月3日(現地時間)、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)は、追加の金融緩和策を表明しました。
内容は、2011年の半ばまでに6000億ドルの国債を追加で買い入れるというものでした。
国債の購入拡大は、事前の大方の市場予想通りの内容で、購入額は、市場予想より大幅だったと言えます。
今回、FOMCは、政策金利の誘導目標水準(0~0.25%)の据え置きと、長期間にわたり異例に低水準な金利を維持するとの方針を確認しました。
バーナンキ議長は、金利がゼロに近い時には、長期資産購入は借り入れコストを低下させる上で効果的、との見方を示しています。
ただし、市場には、FRBのバランスシートが一段と拡大すれば、インフレやバブルにつながるとの懸念も出されています。
今のところ、米国のインフレは抑制されているとみられます。
なお、市場予想より国債の購入拡大が大幅だったことで、円高は加速する可能性があると推定します。
今後、為替、米国の物価、雇用、住宅、景気動向を含め、推移が見守られるところかと思います。