2010年11月4日木曜日

米国の中間選挙の結果

11月2日(現地時間)、米国の中間選挙の結果、民主党は上下両院で過半数をとれない可能性が見方もありましたが、民主党は上院の過半数を確保し、下院は共和党が過半数を制しました。


上下両院で共和党が大きく議席を伸ばしました。


今回の選挙結果は、中期的に所得の高い層や大企業にはプラスに働く可能性が高いと考えられます。


この点では、年末に期限切れになる予定の、ブッシュ政権時代に導入された年収25万ドルを超える世帯を対象にした減税措置が延長されるかどうかが注目点の一つになると考えます。


基本的には、金融市場は好感する可能性が高いと予想します。

しかし、財政支出が制約を受ける中、その分、FRBに対する期待が高まるものの、金融政策だけで景気を期待通りに回復することは困難であり、結果として金融市場の不満は高まるのかも知れません。


また、先行き、何か突発的な事態が生じた場合、米国は迅速な意思決定が難しくなったように思えます。


経済にとって良いと思われる点もあれば不安な点もあるといった印象です。


今後の推移を見守りたいと思います。