11月13日(現地時間)、ミャンマーで自宅軟禁中だった民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏が解放されました。
総選挙後の11月中旬に解放されるのではとの観測通りの結果だったと言えます。
今回の総選挙では、アウン・サン・スー・チー氏が率いたNLD(国民民主連盟)はボイコットしたので、議席はなく、議会での活動を通じた民主化に向けた行動はできません。
アウン・サン・スー・チー氏は、今後、集会等を通じ、民主化を求め、軍政を批判していくものとみられます。
ただ、今回の同氏の解放に関して政治活動が制約されているのかなど詳細は不明であり、軍政の安定度に影響するほどに同氏が政治活動を活発に行えるのかどうかは、現時点では、はっきりしません。
また、現在、中国政府はミャンマーの軍事政権を支援していますが、アウン・サン・スー・チー氏の民主化を求める活動に進展があった場合、ミャンマーにどう関わっていくのか、中国自身の民主活動の動きに対する中国政府の対応も含め、注目されるところかと思います。
今後の推移を見守りたいと思います。