2010年11月27日土曜日

イラクのマリキ首相は組閣へ

11月25日、イラクのマリキ首相は、タラバニ大統領の命により、今後30日以内に組閣を行うことになりました。


イラクでは3月に実施された選挙から約8カ月間、組閣が行われていませんでした。


イラクは、2005年1月に国民議会選挙が実施され、民主国家となりましたが、選挙の経験はまだ少ない状況にあります。


投票率は2005年が58%、2010年が62%と、数字だけからすると、民主国家が根付く方向にあるように見えます。


ただ、今回の組閣については、イラクの世論は、あまりに長い間、組閣が行われない状態が続いていたため、どのような政権であれ、成立すればよいとの見方が出されているようです。


確かに、閣僚ポストの配分などをめぐって各政治勢力の主張に隔たりがあり、作業は難航するものとみられています。


駐留イラク米軍は、2010年8月19日に戦闘任務を終了し、5万人規模に縮小しており、2011年末までに全ての部隊が撤収予定です。


今後、イラクの組閣の推移、治安の行方が見守られるところかと思います。