過日(3月30日)、格付機関のS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)は、ハンガリーの外貨建ておよび自国通貨建て長期ソブリンの格付けをBBBから1ノッチ引下げ、BBBマイナスに引き下げたと発表しました。
引下げ理由は、ハンガリーの経済、財政状況の悪化が続いていることをあげました。
東欧では、ルーマニアの外貨建て格付けが投機的等級にあります。
ハンガリーは、投資適格等級とは言え、見通しはネガティブであり、仮にさらに1ノッチ引き下げられれば、投機的等級となります。
4月2日に閉幕したG20は、IMFの独自財源を3倍に増やすなどして融資枠を拡大することを決定したことは、中東欧経済にとって良いニュースと言えます。
確かに、IMF融資によって、対外債務に比べ外貨準備の少ない中東欧通貨の危機は回避できるかも知れません。
しかし、外資の導入と投資拡大によって経済成長を果たしてきた中東欧の経済の立て直しは容易ではなく、中東欧に信用供与してきた西欧の金融機関の資産にダメージを与える懸念は続くように思えます。
今後の推移を見守りたいと思います。
S&Pによるソブリン格付け
| 発行体名 | 発行体格付け(自国通貨) | 発行体格付け(外貨建て) |
| ハンガリー | BBB-/ネガティブ/A-3 | BBB-/ネガティブ/A-3 |
| ブルガリア | BBB/ネガティブ/A-3 | BBB/ネガティブ/A-3 |
| ルーマニア | BBB-/ネガティブ/A-3 | BB+/ネガティブ/B |
| ロシア | BBB+/ネガティブ/A-2 | BBB/ネガティブ/A-3 |