1月7日(現地時間)、公表された米国の12月の雇用統計によれば、非農業部門雇用者数は前月比プラス10万3千人となりました。
事前の大方の市場予想では、12月の米国の雇用統計における非農業部門就業者数は11月から大きく増加することが見込まれていました。
しかし、今回のプラス幅は事前の市場予想を大きく下回るものだったと言えます。
失業率は9.8%、前月(11月)の9.4%から低下しました。
しかし、プラス幅が10万人程度でこれだけ低下するのはやや不自然な印象を受けます。市場では、就職を諦めた人が増えているのではないかとの見方が出されており、そうだとすれば、これはネガティブな要因と言えます。気になるところです。
ただ、平均週間労働時間は34.3時間と前月比横ばい、また、時間当たり賃金は22.78ドル、前月比プラス0.03ドルとなりました。
今回の雇用統計は、事前に期待したほどの内容ではなかったものの、改善に向かっていることは確かなようだというのが印象です。
今後の推移を見守りたいと思います。