2011年、十干は「辛(かのと)」、十二支は「卯(うさぎ)」、「辛卯」の年にあたります。
過去を少し遡って、「辛卯」の年の出来事を見ると、新たな動きの端緒となり、また、少し辛い出来事が起きたという傾向もあるように見えます。
前向きな気持ちをもちつつ物事にあたり、また、事において慌てないような心構えが必要な年になるのかも知れません。
1951年
サンフランシスコ講和条約調印 。連合国との間の戦争状態を終結。
日本発送電(株)から9電力会社への事業再編、電気事業連合会設立。
第1回NHK紅白歌合戦。おおとりは藤山一郎氏の「長崎の鐘」。
1891年
大津事件。来日中のロシア帝国皇太子が、大津で巡査に斬りつけられた。ロシアの北方列島政策への反発などが背景との見方も。
日本鉄道の盛岡~青森間の工事が完成し、現在の東北本線が日本最長の営業キロをもつ鉄道路線として全線開通。
濃尾地震。美濃・尾張地方で発生した日本史上最大規模の直下型地震(推定M8.0~8.4)。
1831年
ダーウィンがビーグル号に乗船、出航。この航海が進化論の端緒となった。
エジプト・トルコ(オスマン帝国)戦争勃発。ロシアに対抗し欧州列強諸国が介入した国際紛争。
1771年
八重山地震。八重山列島で発生した大地震で大津波により甚大な被害。
年末、大先輩にあたる方から、干支についてご教示頂きました。
干支ではいくつも要諦があることを教えていただきました。
特に印象に残ったのは「字義」が大切だということでした。
「辛」は、鋭い刃物の形を示し、「つらい」、「ひどい」といった一見ネガティブ(※)な意味の他、「辛」という文字は、「新」(切ったばかりの生木)という文字に通ずるというポジティブな意味を持つと知りました。
※「辛」と「幸」はごく少しの違いで、辛いからといって暗くなってはいけないと教えて頂きました。この意味で、辛いは一見ネガティブと記しました。
そして、「卯」は、門の扉を左右に開いた形を表すそうです。
2011年はどんな1年になるのでしょうか、楽しみです。