9月10日(現地時間)、公表された中国の8月の貿易収支は、200億3000万ドルの黒字となりました。
事前の大方の市場予想より黒字幅は小幅だったと言えますが、これで200億ドルを超えるのは3カ月連続となりました。
米国は景気の減速、期待したほどに改善しない雇用環境などに直面しており、中間選挙を控え、オバマ大統領が雇用対策を打ち出している状況からすると、米国は中国に対する不満を強め、対中貿易赤字改善への圧力が高まると予想します。
他方、中国も貿易黒字は高水準なものの、市場予想より黒字幅は小幅だったということは、市場が想定しているより中国の経済成長は鈍化していることを示唆しているように見えます。
仮に、米国で対中批判が非常に強まり、保護主義的な意見が大きく台頭し、貿易摩擦が懸念される事態になれば、世界経済にとってマイナスに作用すると推定します。
今後の推移を見守りたいと思います。