2009年1月5日月曜日

NHK番組における日銀の白川総裁の話と金融政策への姿勢

1月4日、NHKの番組の中で、日銀の白川総裁は、ゼロ金利政策や量的金融緩和政策に関し、前回のゼロ金利、量的緩和の効果・副作用についての分析・総括を踏まえて考えていく旨を話しました。


白川総裁は、政策決定にあたって、幅広い意見やデータを踏まえた上で、一旦決定した後は、短期的な評価は気にしないように心がけている。外部の評価は、その時と時間が経過した後では異なるといったことがままある旨を話しました。


日本銀行金融研究所の発行する雑誌に掲載された、ある論文は、ゼロ金利政策と量的緩和について、次のように言及しています。


・将来の政策運営に対するコミットメントを伴ったゼロ金利が、経済活動が鈍化したときに、強力かつ自動的な緩和効果を発揮する。


(出所)「ゼロ金利下の金融政策:日本の経験」、山口泰、日本銀行金融研究所/ 金融研究/第19巻第4号



①ゼロ金利政策の効果は、金融市場やマクロ経済の環境に大きく依存している。
②ゼロ金利政策を超える強力な量的緩和策は、将来の財政負担を残すだけとなるかもしれない。


��出所)「ゼロ金利政策下における時間軸効果」白塚重典、藤木裕、日本銀行金融研究所/ 金融研究/ 2001.12


これらの意見は、各論文の筆者の個人的見解であって日本銀行ならびに金融研究所、金融市場局の公式見解を示すものではないものの、今回の発言を理解する上で参考になり、少なくとも、日銀は量的緩和策には慎重な姿勢を当面は継続する可能性が高いと思います。