3月9日、財務省が公表したわが国の経常収支は1,728億円の赤字となりました。
前年同月比ではマイナス1兆3,365億円と経常黒字から経常赤字へ転化しました。
これは、「貿易・サービス収支」の赤字幅が拡大したことや、「所得収支」の黒字幅が縮小したことから、全体として13年振りの赤字となったものです。
赤字額としては、昭和60年1月以降で最大の赤字額でした。
経常収支は、国内における資金需給の逼迫度合いを意味する(※)と考えられるところ、国内は急速に進む景気後退にあって資金需給も急速に逼迫したことを示していると言えます。
※ GNP=消費+貯蓄 (←分配面)
=消費+投資+経常収支 (←支出面)
∴経常収支=貯蓄-投資
従来、日本の政府部門は、財政赤字と景気対策で資金需要が高い一方、日本の民間部門の貯蓄超過による資金供給があったことでバランスしてきました。
しかし、資金需要の急速な逼迫が続けば、こうした構造が中期的に影響を受けるのかも知れません。
今後、その推移が見守られるところかと思います。