スペインのバスク地方の分離独立を求める非政府組織ETAが、武装闘争を停止し、今後は対話による交渉に転換することを表明しました。
ETAは、1960年代後半以降、バスク地方の分離独立を求めて武力闘争を開始し、820人以上を殺害してきました。
既にバスク地方の自治州は、警察、教育、保健、テレビ局などを有していますが、ETAはこれでは足りないとしています。
今回、ETAは和平交渉を求めていますが、スペイン政府がこれに応じるかどうかは微妙な情勢です。
というのも、4年前に、スペイン政府は、一般大衆の反発を抑えて和平協議に臨みましたが、9ヵ月後、ETA側による爆弾攻撃によって決裂した経緯があるからです。
ETAの対話路線もいつまで続くか懐疑的な見方も出されているようです。
今後の推移が見守られるところかと思います。