12月23日(現地時間)、ロシアのプーチン首相は、モスクワで開かれているガス輸出国会議の冒頭、コスト増加を背景に安い天然ガスの時代は終わろうとしていると表明しました。
ガス輸出国会議は、ロシアの他、イラン、ベネズエラ、リビアなどが参加する非公式のフォーラムです。
世界最大の天然ガス輸出国であるロシアは、天然ガスの埋蔵量の26.6%、今回の会議に参加したイランは14.9%、ベネズエラは2.4%、リビアは0.8%を有するなどの状況にあります。
今後、同会議は、OPECのような組織を目指すとみられています。
ロシアの天然ガスを輸入しているヨーロッパは、同会議の行方に神経を尖らしているようです。
従来、天然ガスと原油は同様の動きを示しており、短期的には、天然ガスの価格は急騰する事態は考え難いところです。
中期的には、同会議の組織が本当にOPECのような組織となっていくのか、生産調整が行われるのか、サハリン開発に関わる日本にとっても他人事ではなく、その行方が見守られるところかと思います。