12月24日(現地時間)、インドのカシミールで行われていた選挙で複数の武力衝突が発生したようです。
カシミールでは、インドから分離独立を求める勢力が、選挙に参加しないよう訴えるなどの動きにあり、活発な講義活動が行われる中、厳戒体制が敷かれていました。
同日、インド国境に近いパキスタン東部ラホールで、小型トラックに仕掛けられた爆弾が爆発し、1人が死亡、4人が負傷しました。
インド西部ムンバイの同時テロ後、インド・パキスタン両国の緊張関係は高まっています。
ラホールの爆発はイスラム過激派による犯行の可能性もあるようです。
インドの治安を巡る動きは、依然、落ち着かない状況が続いているようです。
日本とインドは、現在、各々アジア第1位と第3位の経済規模を持っているものの、インドにとって日本は、10番目の貿易相手国であり、日本にとってインドは、27番目の貿易相手国にすぎず、極めて限定的な貿易となっています。
このため、今後の日印関係を、両国の経済規模に見合ったものとすべく、関係強化に努めているところです。
一般に、インドは宗教、言語、文化、風習で多様性を持つという特色を有し、また、民主主義が確立した国家と理解されています。
最近のインドの治安を巡る動きは、好ましいものではありませんが、ある程度こうした動きを所与のものとして日印関係をどのように構築していくのか今後の推移が見守られるところかと思います。