投資ファンドが、日本株の売却を進めているとの報道に接しました。
最近の国際的な金融市場の混乱から、投資ファンドの解約が相次いでいることからすれば、日本株の売却が進むのは当然のことと思います。
明言があったわけではなく、うがった見方かも知れませんが、今回のニュースは、投資ファンドの株式売却をネガティブというよりポジティブに受けとめているように感じました。
資本市場は、多様な投資主体によって構成されてこそ、円滑な流通が確保され、期待される機能が発揮されるものです。
確かに、現在の金融情勢等からすると、行き詰った投資ファンドが、一般に不合理と思われる極端な投資行動に走る懸念が無いとは言えないと思います。
また、今回の金融市場の混乱を契機に、投資ファンドに対する市場の規制のあり方が見直される方向にあるのも事実です。
しかし、長い目でみて、投資ファンドは、思い切った投資行動を行う主体として、流通市場の活性化に貢献しており、日本株市場の発展に必要なプレイヤーの一角ではないかと思います。