最近、ベトナム北部の養鶏場で、鳥インフルエンザウイルスに感染したアヒルとニワトリが死んでいたことが分かったようです。
振り返ってみると、
今年3月18日 ベトナム保健省は、H5N1鳥インフルエンザの新たなヒト感染症例を確認しました。
症例はHa Nam省Thanh Liem地区の11歳男性でした。
9月10日 インドネシア保健省は、H5N1鳥インフルエンザのヒト感染症例を2例、遡って発表しました。
第一例目は、Banten州Tangerang地区の38歳男性で、7月4日に発症、7月9日に入院、7月10日に死亡しました。
第二例目は、Banten州Tangerang地区の20歳男性で、7月20日に発症、7月29日に入院、7月31日に死亡しました。
12月12日 カンボジア保健省は、H5N1鳥インフルエンザウイルスの新たなヒト感染確定症例を発表しました。
症例は、Kandal州の19歳男性で、11月28日に発症しました。
最近の気象庁の1ヶ月予報(12/27~1/26)によれば、日本の広い地域で、2週目にかけて強い寒気が南下するため、気温の低い日が多くなるようです。
既に各種広報・報道で伝えられているところではありますが、この冬は日常生活で、インフルエンザに罹患しないよう注意が必要と思います。
鳥インフルエンザの拡大は、経済活動に影響を与え、国際的なモノやヒトの行き来の障害になると言えます。
その意味で、最近の鳥インフルエンザの死亡症例の多くが、日本と経済的に密接なアジアで発生していることは気にかかるところです。
さらに鳥インフルエンザが拡大しないよう願うところです。
WHOに報告されたヒトの高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)感染死亡症例数
死亡症例数(2003年~2008年合計)
インドネシア 113
ベトナム 52
エジプト 23
中 国 20
タ イ 17
カンボジア 7
アゼルバイジャン 5
トルコ 4
イラク 2
ラオス人民民主共和国 2
ナイジェリア 1
パキスタン 1
バングラデシュ 0
ジブチ 0
ミャンマー 0
合 計 247
(出所) WHO(2008年12月16日)