海外メディアによれば、エチオピアがソマリアに派兵している3000人を年内に撤兵すると表明したようです。
現在、アフリカ連合は、エチオピアの首都アディスアベバで、関係各国の外相により平和と安全保障委員会を開催しています。
ソマリアは1991年に内戦が勃発して、北部ソマリランドが独立国家の様相を呈するなど、現在も各地の武装勢力間の抗争が続いています。
2005年に暫定連邦政府が樹立したものの、全土を実効的に支配する統一政府は存在せず、無政府状態にあると言えます。
エチオピアがソマリアから撤退した後を担う国は今のところ見当たりません。
先週、国連のパン・ギムン事務総長は、ソマリアへの国連の増軍を、危険すぎるとして拒否したようです。
ソマリア沖では海賊行為が横行しており、国際社会は憂慮していますが、陸上の治安低下は、海上に連鎖する可能性があるのではないかと思います。
ソマリア情勢の行方が見守られるところかと思います。