12月30日(現地時間)、米国コンファレンスボードが発表した12月の米消費者信頼感指数は、過去最低の38.0となりました。
消費者信頼感指数
8月 58.5
9月 61.4
10月 38.8
11月 44.7
12月 38.0
同日、米自動車大手GM系の金融会社GMACへの公的資金注入が決まりました。
GMACは、自動車ローン、リースなどの金融事業を行う会社です。
報道によれば、会見で、GM側は、この公的資金注入で資金調達が改善され、販売の拡大につながるとの期待を示したようです。
確かに、自動車ローンの審査基準を緩和すれば、多少なりとも自動車販売にプラスになると思いますが、景気後退下で審査基準を甘くしたローンを拡大すれば、債権回収が困難な不良債権の割合を高めることになります。
今回発表された米消費者信頼感指数によれば、消費マインドは、現在、過去最低であり、自動車販売が好調になる外部環境にはないと思います。
個人的には、今回のGMACへの公的資金注入は、自動車販売増への効果は限定的と見ざるを得ないものの、好意的にみて、将来的に、GMの経営改革を進める上でのボトルネックにならないような手が打たれたと思います。