7月13日(現地時間)、米国のバーナンキFRB(連邦準備理事会)議長は、議会証言を行いました。
証言の中で、
・経済回復の力や中期的インフレ見通しをめぐる不透明性の幅を踏まえ、経済動向から金融政策スタンスの調整が適切と判断される場合、FRBは引き続き対応する用意がある。
・現在、政策金利はゼロに近い水準にあるが、FRBは金融緩和政策の手段を多く有している。現在の金融政策を継続する期間を明確に示すこと、一段の証券買い入れ開始、長期金利の引き下げなどが選択肢としてある。
と述べました。
今回の証言に対し、市場では、QE3の可能性を示唆したとの見方から、そこまでの具体的な考えはないとの見方まで、色々な見方が出ています。
確かに、今回の証言をみると、QE3の可能性を示唆したようにも見えます。しかし、そこまで踏み込むほどに米国の経済、雇用情勢に関する指標が出ているかと言えば、自分はそのようには思えません。今のところ、QE3についてバーナンキ議長は具体的な考えはないとの見方にあると推定します。
今後の推移を見守りたいと思います。