7月3日(現地時間)、タイで総選挙が行われ、タクシン元首相を支持する野党、タイ貢献党が単独過半数を獲得し、タクシン派が政権に就く見通しとなりました。
従来、タイでは、北部の農村部のいわゆる貧困層を支持基盤とするタクシン派と、南部の軍、王、旧来からの財界人を支持基盤とする民主党など反タクシン派の対立が指摘されてきました。
タイでは、人口では貧困層が多くを占めており、今回の総選挙の結果そのものは意外なものではなかったとの印象です。
注目したいのは、今回の総選挙を通じて、和解に向かうのか、それとも対立激化に向かうのかという点です。
今後の推移が見守られるところかと思います。