2010年6月11日金曜日

ECBの決定とトリシェ総裁の記者会見

6月10日(現地時間)、ECB(欧州中央銀行)は、政策金利を据え置くことを決定しました。


ECBのトリシェ総裁の記者会見が行われました。


・インフレ見通しへのリスクは全般的にバランスがとれているが、商品相場の動向によっては上昇リスクがある。

・景気見通しへのリスクは概ねバランスがとれている。景気回復はユーロ圏の輸出により支えられているが、一部、金融市場での新たな緊張の高まりや信頼に関する懸念が依然として存在する。

・国債買い入れは継続し、追加の流動性措置をとることを決定した。これは、ユーロ圏の証券市場の一部にみられる機能不全の解消を支援することで、金融政策の効果的な運営を確実にする狙いがある。

・ギリシャの財政プログラムの成功は可能だと信じている。


などと述べました。


今回、ECBのスタッフ予想では、2010年の成長率予想を上方修正する一方、2011年については下方修正しました。


仮に、こうした点を重視すれば、出口戦略を進めることが自然と思いますが、今回、ECBは、国債買い入れは継続し、追加の流動性措置をとることを決定したということは、出口戦略を後戻りさせたと言えます。


個人的には、ギリシャの財政プログラムは、当面の危機は回避できたに過ぎないように感じています。


今後の推移を見守りたいと思います。