2011年5月4日水曜日

米国の3月の製造業新規受注

5月3日(現地時間)、公表された米国の3月の製造業新規受注は4629億ドル、前月比プラス3.0%となりました。

事前の大方の市場予想を上回るプラス幅だったと言えます。


航空機を除く非国防資本財は同プラス4.1%となりました。


4月15日(同)に公表された米国の3月の製造業の設備稼働率は75.3%、前月比プラス0.4%でした。


5月1日(同)に公表された米国の4月のISM製造業景気指数は60.4、前月比マイナス0.8ポイントとなりました。


設備投資の先行指標と言える、航空機を除く非国防資本財の新規受注は、大きく伸びたものの、設備稼働率は設備投資が活発になるとされる80%程度を下回っており、ISM製造業景気指数は景気の分かれ目である50を上回っているものの2ヵ月連続で前月比マイナスとなっています。


こうしたことから、足元の米国企業の設備投資は拡大しているとしても、現時点ではこのまま加速していくはっきりした兆しを示したとまでは言えないように見えます。


今後の推移を見守りたいと思います。