2011年4月8日金曜日

ECBは政策金利の引き上げを決定

4月7日(現地時間)、ECB(欧州中央銀行)は、政策金利(リファイナンス金利)の0.25%引き上げを決定しました。


今回の利上げは事前の大方の市場予想通りの結果と言えます。


今回の利上げは市場で予想されていたこととは言え、金融危機後、財政危機にあるユーロ圏の国にとって、政策金利の引き上げは財政再建に悪影響を及ぼす懸念があると言えます。


この点、ECBのトリシェ総裁は、定例の記者会見で、「インフレ期待の抑制において最大限の信頼性を維持することが、すべてのユーロ加盟国やパートナーの利益」であるとコメントしました。


3月11日(現地時間)、公表されたドイツの2月のCPI(消費者物価指数、改定値)は前月比プラス0.5%、前年比プラス2.1%でした。経済が好調でユーロ圏最大の経済規模にあるドイツはインフレ懸念が強まっていました。


市場では、年内のECBの追加利上げを予想しているようです。


今後の推移を見守りたいと思います。