2011年12月21日水曜日

米国の11月の住宅着工・許可件数

12月20日(現地時間)、公表された米国の11月の住宅着工件数(季節調整済、年率換算)は68万5千戸、前月比プラス9.3%、前年比プラス24.3%となりました。


事前の大方の市場予想を上回るプラス幅だったと言えます。


住宅着工許可件数は68万1千戸、前月比プラス5.7、前年比プラス20.7%でした。


11月29日(同)、公表された米国の9月のケースシラー住宅価格指数(主要20都市圏、季節調整済)は前月比マイナス0.6%、前年比マイナス3.6%でした。


米国の住宅価格は、最近は、少なくとも大きく下落することなく、比較的に安定的に推移しているように見えます。
ただ、供給が需要を上回っているため、住宅価格の低迷は続くとの見方が多いようです。


これらからすると、米国の住宅着工・許可件数は、好ましい兆しを示しているように見えるものの、住宅価格は、需給環境を反映して弱く、当面、住宅市場が強い回復に向かう可能性は低いとみられるものの、最近の先行きの雇用情勢の改善の兆しからすると、先行きの市場回復を期待したいところです。


今後の推移を見守りたいと思います。