11月8日(現地時間)、イタリアの下院は、重要法案である2010年度会計報告に関する法案を可決しましたが、ベルルスコーニ政権が下院で過半数を失ったことが明らかになりました。
同日、ベルルスコーニ首相はナポリターノ大統領に辞任する意向を伝えたとの声明を発表しました。
イタリアは、財政の健全化に向け、厳しい対応が必要とみられますが、着実に成果をあげていくには、世論の支持が必要と考えます。
ベルルスコーニ首相は、新たな選挙実施を求めているとの報道もあるようですが、選挙をするにしろしないにしろ、今後、イタリアの政権が世論の高い支持を得ることができるかどうかが重要なポイントと考えます。
今後の推移を見守りたいと思います。