2011年11月30日水曜日

米国の11月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数

11月29日(現地時間)、公表された米国の11月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数は56.0、前月比プラス15.1ポイントとなりました。


事前の大方の市場予想を大きく上回るプラス幅と言えます。


期待指数は67.8、前月比プラス17.8ポイントとなりました。


全米小売業協会によれば、ブラックフライデーを含む24日から27日の購買総額は前年比プラス16.4%と米国のクリスマス商戦は好調な滑り出しのようです。


今後のクリスマス商戦に期待しつつ、消費マインドがこのまま改善に向かっていくかどうかその行方を見守りたいと思います。



2011年11月29日火曜日

米国の10月の新築住宅販売

11月28日(現地時間)、公表された米国の10月の新築住宅販売(戸建て、季節調整済)は年率30万7千戸、前月比プラス1.3%となりました。


10月の在庫比率は6.3カ月でした。

昨年の10月の在庫比率は8.5カ月であったところ、在庫は改善が進んでいるとの印象です。


ただ、地域的には、西部と中西部の販売が改善の兆しを示しているものの、北東部と南部は厳しい状況が続いているように見え、米国全体が本格的な改善に向かうにはまだ時間を要するのではないかと感じます。


今後の推移を見守りたいと思います。



2011年11月28日月曜日

今週の主な予定

今週の主な予定は次の通りです。


28日(月曜)
海外:米 新築住宅販売 10月
   EU ユーロ圏 M3 10月


29日(火曜)
国内:完全失業率 10月
   有効求人倍率 10月
   家計調査 10月
   商業販売統計 10月
海外:米 ケース・シラー住宅価格指数 9月
   米 消費者信頼感指数 11月
   米 住宅価格指数 9月
   EU ユーロ圏財務相会合


30日(水曜)
国内:鉱工業生産 10月
   毎月勤労統計 10月 速報
   電力需要 10月 確報
   石油統計 10月
   住宅着工統計 10月
   建設工事受注額 10月
海外:米 MBA住宅ローン申請指数 先週分
   米 ADP雇用統計 11月
   米 中古住宅販売成約 10月
   米 ベージュブック
   EU 財務相会合
   EU ユーロ圏消費者物価 11月
   EU ユーロ圏失業率 10月
   印 国内総生産 7-9月
   伯 中央銀行 政策金利


1日(木曜)
国内:対外対内証券売買 先週分
   デジタルカメラ出荷実績 10月
   新車販売台数 11月
海外:米 建設支出 10月
   米 ISM製造業景況指数 11月
   米 自動車販売 11月

2日(金曜)
国内:法人企業統計調査 7-9月
   マネタリーベース 11月
海外:米 雇用統計 11月
   EU ユーロ圏生産者物価指数 10月



2011年11月25日金曜日

米国の先週分(11月19日終了週)の新規失業保険週間申請件数

11月23日(現地時間)、公表された米国の先週分(11月19日終了週)の新規失業保険週間申請件数は39万3千件、 前週比プラス2千件となりました。


トレンドを示す4週間移動平均は39万4250件、前週比マイナス3250件となりました。


何れも好ましい動きと言えます。


4週間移動平均は2週間続けて40万件を下回って推移していますが、週によりブレの大きい統計にて、今後の推移を見守る必要があろうかと思います。



2011年11月24日木曜日

米国の10月の耐久財新規受注

11月23日(現地時間)、公表された米国の10月の耐久財新規受注(輸送機器を除く、季節調整済)は前月比プラス0.7%となりました。


設備投資の先行指標と言える航空機を除く非国防資本財は同マイナス1.8%となりました。


また、前月分(9月)は同プラス2.4%から同0.9%に下方修正されました。


先行きの米国の設備投資に対する期待を後退させるような内容との印象ですが、来月初めに公表予定の米国の稼働率など今後の推移を見守りたいと思います。



2011年11月22日火曜日

ブラジル

11月18日(現地時間)、ブラジル政府は、2011年のGDP伸び率の予想を、4.5%から3.8%に下方修正すると発表しました。


他方、ブラジルの2011年のインフレターゲットは2.5%~6.5%、ブラジルの10月の消費者物価指数は前年同月比プラス6.97%でした。


10月19日(同)、ブラジルの中央銀行は、政策金利を0.5%引き下げ、11.5%とすることを決定しました。

市場では、今後、さらなる政策金利の引き下げを予想しています。


最近、ブラジル中央銀行のトンビニ総裁は、世界経済の悪化懸念と来年にはインフレ率が低下するとの見通しを明らかにしました。


今後の推移が見守られるところかと思います。



2011年11月21日月曜日

今週の主な予定

今週の主な予定は次の通りです。


21日(月曜)
国内:貿易統計 10月
   全産業活動指数 9月
   景気動向指数 9月 改定
   コンビニエンスストア売上高 10月
海外:米 中古住宅販売件数 10月
   EU ユーロ圏経常収支 9月


22日(火曜)
国内:全国スーパー売上高 9月
海外:米 国内総生産 7-9月 改定
   米 FOMC議事録 11/1-2開催分
   EU ユーロ圏消費者信頼感 11月

23日(水曜)
海外:米 MBA住宅ローン申請指数 先週分
   米 耐久財受注 10月
   米 個人消費・支出 10月
   米 新規失業保険申請件数 先週分
   米 ミシガン大消費者信頼感 11月
   EU PMI 11月
   EU 鉱工業新規受注 9月


24日(木曜)
国内:貸出約定平均金利 9月
   工作機械受注 10月 確報
海外:英 国内総生産 7-9月

25日(金曜)
国内:消費者物価指数 東京都区部 11月中旬
   企業向けサービス価格 10月
   対外対内証券売買 先週分



2011年11月18日金曜日

米国の先週分(11月12日終了週)の新規失業保険週間申請件数

11月17日(現地時間)、公表された米国の先週分(11月12日終了週)の新規失業保険週間申請件数は38万8千件、前週比マイナス5千件となりました。


トレンドを示す4週間移動平均は39万6750件、前週比マイナス4千件となりました。


4週間移動平均が40万件を下回ったことは好ましいとの印象です。


新規失業保険申請件数は週によりブレの大きい統計にて、今後の推移を見守る必要がありますが、今のところ、ごく緩やかながら改善に向かいつつあるように見えます。



2011年11月17日木曜日

米国の10月の消費者物価指数(総合)

11月16日(現地時間)、公表された米国の10月の消費者物価指数(総合)は前月比マイナス0.1%、前年比プラス3.5%となりました。


内訳をみると次の通りでした。


食品 前月比プラス0.1%、前年比プラス4.7%
エネルギー 前月比マイナス2.0% 前年比プラス14.2%
食品・エネルギー以外 前月比プラス0.1% 前年比プラス2.1%


消費者物価の上昇は食品・エネルギーが主因であり、これら以外をみると、適当な上昇率の範囲に入っているように見え、今のところ、インフレという面からは金融緩和の余地は少ないように見えます。


今後の推移を見守りたいと思います。



2011年11月16日水曜日

米国の10月の生産者物価指数

11月15日(現地時間)、公表された米国の10月の生産者物価指数(季節調整済、総合)は前月比マイナス0.3%、前年比プラス5.9%となりました。


前月比マイナスは4カ月ぶりのことでした。


食品・エネルギーを除いたコア指数は前月比変わらず、前年比プラス2.8%でした。


米国の潜在的なインフレ圧力は改善に向かうのかどうか、FRBの金融政策を含め、今後の推移が見守られるところかと思います。



2011年11月15日火曜日

日本の7~9月期のGDP

11月14日(現地時間)、公表された日本の7~9月期のGDP(実質、2000暦年連鎖価格)成長率は年率6.0%、名目GDP成長率は年率5.6%となりました。


ほぼ事前の市場予想通りの結果だったと言えます。


需要別の寄与度でみると、
実質は国内需要(内需)が1.0%、財貨・サービスの純輸出(輸出-輸入)が0.4%
名目は国内需要(内需)が0.9%、財貨・サービスの純輸出(輸出-輸入)が0.4%
でした。


今後、海外景気の速度が低下していることから 外需の寄与は不透明感を増していますが、業種にもよるものの震災復興の本格化は来期以降と考えられることなどから、大きく下ブレする懸念は言われているほどには大きくないように思えます。

今後の推移を見守りたいと思います。



2011年11月14日月曜日

今週の主な予定

今週の主な予定は次の通りです。


14日(月曜)
国内:国内総生産 7-9月 速報
海外:EU ユーロ圏鉱工業生産 9月

15日(火曜)
国内:マネタリーサーベイ 9月
海外:米 生産者物価指数 10月
   米 小売売上高 10月
   米 企業在庫 9月
   EU ユーロ圏域内総生産 7-9月
   EU ユーロ圏貿易収支 9月


16日(水曜)
国内:特定サービス産業動態統計 9月 確報
海外:米 MBA住宅ローン申請指数 先週分
   米 消費者物価指数 10月
   米 鉱工業生産 10月
   EU ユーロ圏消費者物価指数 10月


17日(木曜)
国内:対外対内証券売買 先週分
海外:米 住宅着工件数 10月
   米 新規失業保険申請件数 先週分

18日(金曜)
国内:毎月勤労統計 9月 確報
   電力需要 10月
   鉄鋼生産 10月
海外:米 景気先行指標総合指数 10月



2011年11月11日金曜日

米国の先週分(11月5日終了週)の新規失業保険週間申請件数

11月11日(現地時間)、公表された米国の先週分(11月5日終了週)の新規失業保険週間申請件数(季節調整済)は39万件、前週比マイナス1万件となりました。


トレンドを示す4週間移動平均は40万件、前週比マイナス5250件となりました。


まずは、今後、4週間移動平均が40万件を下回る水準で推移していくのか、 今後の推移を見守りたいと思います。



2011年11月10日木曜日

中国の10月の消費者物価指数

11月9日(現地時間)、公表された中国の10月の消費者物価指数は前年比プラス5.5%となりました。


6%を上回って推移していた中国の消費者物価指数は、今回大きく低下したと言えます。


ただ、依然として食品価格は前年比プラス11.9%と高い水準にあります。


今後、引き締めに向かっていた中国の金融政策が緩和の動きに向かうかどうか、推移が見守られるところかと思います。



2011年11月9日水曜日

ベルルスコーニ首相

11月8日(現地時間)、イタリアの下院は、重要法案である2010年度会計報告に関する法案を可決しましたが、ベルルスコーニ政権が下院で過半数を失ったことが明らかになりました。


同日、ベルルスコーニ首相はナポリターノ大統領に辞任する意向を伝えたとの声明を発表しました。


イタリアは、財政の健全化に向け、厳しい対応が必要とみられますが、着実に成果をあげていくには、世論の支持が必要と考えます。

ベルルスコーニ首相は、新たな選挙実施を求めているとの報道もあるようですが、選挙をするにしろしないにしろ、今後、イタリアの政権が世論の高い支持を得ることができるかどうかが重要なポイントと考えます。


今後の推移を見守りたいと思います。



2011年11月8日火曜日

米国の9月の消費者信用残高

11月7日(現地時間)、公表された米国の9月の消費者信用残高は、前月比プラス74億ドルとなりました。


今回、事前の大方の市場予想を上回るプラス幅になったと言えます。


内訳をみると、リボ払いが前月比マイナス6億ドル、非リボ払いが同プラス80億ドルでした。


前月、落ち込んだ消費者信用残高は、回復に向かうのかどうか、今後の推移が見守られるところかと思います。



2011年11月7日月曜日

今週の主な予定

今週の主な予定は次の通りです。


7日(月曜)
国内:車名別新車販売 10月
   景気動向指数 9月
海外:米 消費者信用残高 9月
   EU ユーロ圏小売売上高 9月


8日(火曜)
国内:マネタリーベース 10月
海外:米 NFIB中小企業楽観指数 10月
   EU 財務相会合


9日(水曜)
国内:国際収支 9月
   特定サービス産業動態統計 9月 速報
   景気ウォッチャー調査 10月
海外:米 MBA住宅ローン申請指数 先週分
   米 卸売在庫 9月
   中 消費者物価指数 10月


10日(木曜)
国内:機械受注 9月
   マネーストック 10月
   対外対内証券売買 先週分
   オフィス空室状況 10月
   消費動向調査 10月
   工作機械受注 10月 速報
海外:米 輸入物価指数 10月
   米 貿易収支 9月
   米 新規失業保険申請件数 先週分
   米 月次財政収支 10月
   中 貿易収支 10月
   英 中央銀行 金融政策委員会


11日(金曜)
国内:企業物価指数 10月
   第3次産業活動指数 9月
   中古車販売台数 10月
海外:米 ミシガン大消費者信頼感指数 11月



2011年11月4日金曜日

米国・ユーロ・中国 製造業部門景気指数、ECB

11月1日(現地時間)、公表された米国の10月のISM製造業部門景気指数は50.8、前月比マイナス0.8ポイントとなりました。


事前の大方の市場予想はプラス予想だったところ、予想に反してマイナスになったと言えます。


11月1日(現地時間)、公表された中国の10月のPMI購買担当者指数は50.4、前月比マイナス0.8ポイントとなりました(出所:中国物流購買連合会)。


こちらも、事前の大方の市場予想はプラス予想だったところ、予想に反してマイナスになったと言えます。


11月2日(現地時間)、公表されたユーロ圏の10月のPMI製造業景気指数(改定値)は47.1、前月比マイナス1.4ポイントとなりました。


これら指数は50が景況感の分かれ目であり、米中はかろうじて50を上回っているものの、ユーロ圏は3カ月連続で50を割り込んでいます。


世界的に経済は非常に弱いとの印象です。


11月3日(現地時間)、ECB(欧州中央銀行)は、主要政策金利(リファイナンス金利)を0.25%引き下げ1.25%とすると発表しました。


10月31日(現地時間)、公表されたユーロ圏の10月の消費者物価指数(速報値)は前年比プラス3%となり、ユーロ圏のインフレは高まったままとの印象だっただけに、今回のECBによる金利引下げは市場にとって予想外だったと言えます。


新任のECBドラギ総裁の運営を含め、今後の推移を見守りたいと思います。



2011年11月2日水曜日

市場介入

10月31日、日本は市場介入を実施しました。


介入の効果はあったと言えますが、今のところ海外市場は小動きといった印象です。


介入効果がどの程度続くのか、今回の介入のタイミングは遅すぎたと見ている市場関係者が多いようですが気になるところです。


今週、重要指標が立て続けに公表される予定であり、為替への影響につき推移が見守られるところかと思います。



2011年11月1日火曜日

ユーロ圏の10月の消費者物価指数

10月31日(現地時間)、公表されたユーロ圏の10月の消費者物価指数(速報値)は、前年比プラス3.0%となりました。


ユーロ圏ではインフレが強まっているように見えます。


10月24日(現地時間)、公表されたユーロ圏の10月の総合PMI(購買担当者景気指数、速報値)は47.2、前月比マイナス1.9となりました。


50が分かれ目のところ、ユーロ圏の景気は減速というより後退しつつあるように見えます。


こうした中、景気刺激の点からは金利引き下げが期待されるところ、インフレ抑制という点では金利を引き下げることは難しく、結果的に、欧州中央銀行は金利引き下げを決断しにくいと推定します。


市場では、年内の金利引き下げを予想する見方が多いようです。


今後の推移を見守りたいと思います。