9月28日(現地時間)、欧州委員会のバローゾ委員長は、欧州議会で演説しました。委員長の頭の中はギリシャのデフォルトのリスクが高いとの認識があるのではないかと想像します。
(演説の主なポイント)
・EUは信頼感の危機が経済や社会的な問題を複雑化させており、発足以来最大の困難に直面している。
・銀行の資本増強の推進の重要性。
・金融取引税の導入。
同日、ドイツのメルケル首相はギリシャがデフォルトに陥る公算は小さいとの見解を示しました。
欧州の金融セクターは強化が必要であるということはコンセンサスになっていると思いますが、どの程度の強化が必要かという点では、必ずしも一致していないように見えます。
適切な対応がタイムリーに実行できるのか、今後の推移が見守られるところかと思います。