現在、上場会社は、コーポレートガバナンスコードに取り組んでいます。
コーポレートガバナンス・コードの策定に関する有識者会議(平成27年3月5日)によれば、コーポレートガバナンスコードは、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために策定というのが趣旨とのことです。
コーポレートガバナンス・コードが議論されている最中に東芝問題が生じました。
東芝問題では「不適切会計」、という耳慣れない言葉がマスコミで使われています。
確かに、粉飾決算とは、会社の経営状況が赤字や債務超過等悪化しているにも拘らず、売上を水増ししたり、経費を圧縮したり等して不正な経理操作を行って黒字決算にすることを言うというように狭く解釈する立場もあります。
しかし、黒字決算であったとしても、実際の利益を嵩上げして見せることは、本来の企業価値を過大に見せたことになる点を鑑みると、自分には、「粉飾決算」にしか思えません。
コーポレートガバナンス・コードの策定をしようという情勢下、当然、上場廃止で、マスコミは東芝のCMを自粛するのかと思いきや、東芝のCMは流されていますし、上場は維持されるとの見方が大勢です。
自分の知見が不十分なのが理由かとは思いますが、東芝のCMが相変わらず大量に流され、この先、上場も維持されるとすれば、どうにも不自然に感じます。